ご存じでしたか?世田谷区では、がん治療等に伴う、外見の変化による不安や負担を軽減するため、ウィッグや胸部補正具購入費用等を最大10万円まで助成する制度があります。
私は美容師なので、ウィッグについていくつかお伝えしますね。
ウィッグはだいたい2万円~50万円くらいまであります。高いものが良いというわけでもありません。
頭の状況は変わってくるので私たち美容師がその都度手を入れていきます。ウィッグは手をかけるのも大切です。
私は20年前、悪性リンパ腫になり、抗がん剤ですっかり髪が抜け落ちました。
私の場合、患部があごの下でしたので、そこに放射線を当てるのにデスマスクを使います。
そのたびにウィッグを取ったりつけたり手間がかかります。
髪もなく弱っていてもウィッグのことで美容室に行く時、やはり周囲の目が気になりました。
そこで個室のある美容室を造ろうと思いました。
それが今の三宿のセダールです。
最初は髪がなかったのでウィッグの裏がシリコンのものを使いました。
ウィッグの上から太めのカチューシャ等を使ったりして誰もウィッグと気付いていなかったようです。
放射線治療に行くときは着脱が楽なように帽子の周りに髪のエクステを縫いつけて帽子をかぶるだけで帽子の下から髪が出るように手作りしました。
帽子が皮膚に当たると頭皮が痛いので帽子の裏に柔らかなガーゼを縫い付けました。2種類作りました。
身体がつらいので少しでも抵抗のないものにしないと。
私はおかげさまで半年くらいすると少しずつ髪の毛も伸びてきました。そうなるとウィッグの使い方も変わってきます。
襟足は1cmくらい伸びればそろえられます。そしてウィッグも短くしたり、襟足を切ってもらったりしてデザインを変えます。頭頂部や前髪が伸びるまでは1年~1年半くらいかかります。その都度スタイルを変えて楽しんでいきます。
最後まで使用したのは前髪のみのウィッグでした。
身体も少しずつ回復してきましたが、美容室で個室があることにホッとしました。
こんな体験から同じ体験をなさっている方のほんの少しでも力添えになれれば。
そして数年前からウィッグの支援制度始まりました。
ウィッグのこと、ウィッグをどう使っていくかを考えていらっしゃる方、専門家も交えてお話できたらと思いますので、ぜひご相談ください。
石井庸子





