会釈の文化
先日のことです。住まい近くの銀行ATMに入ったところ、
大変な行列でした。
仕方なく私も流れの中におりますと、ATMで用事をすませた
年配の女性が列に向かって会釈をなさったのです。
まぁなんと素晴らしい光景でしょう。
昔はこのようなことが当たり前にあったものです。
忘れてしまっている自分がちょっと恥ずかしくなってしまいました。
その会釈の中には「お先に」「ありがとう」「ご苦労様」
いろんな言葉が聞こえてくるようでした。
きっとその方には普通のことなんでしょうね。素敵ですね。
電車の中でも、道をゆずられても人の前を通る時でもそう、
普通なんです。
普通にやっていたことなんです。
いつからやらなくなってしまったのでしょう。
それが古い人間のように見られるのを感じた時からかな、
なんて考えたりします。
なんだか今日はとてもいい気分。
海外に行くとホテルのエレベーターに乗ってもあちらから
必ず挨拶の声をかけてくれます。
日本人も気恥しそうにしながらも風習を受け入れ、
挨拶を見ず知らずの人と交わします。
私、よく思うんです。このまま日本に帰ってもできるといいのにな。
みんな日本に足を踏み入れたとたんにだまってしまうのだと。
日本人は「会釈」というすごい技を持っていたんだ。
私は、銀行でお見かけしたあの女性のようになることを宣言します!
yoko